ヒアリが既に定着している地域の専門家に刺された時の対策を聞いた!


https://academist-cf.com/journal/?p=1175

日本国内で、ここ最近問題となっているヒアリ

蟻の一種なのですが、国内の蟻ではなく元は南米に生息している蟻です。

このヒアリは、日本に輸入されている物資と共に侵入する可能性が疑われていて、各地に空港や港では厳戒態勢を強めています。

また、連日のようにメディア報道で「○○港でヒアリを100匹確認」「○○でも300匹のヒアリが!」などと、気が気ではありません。

  • ヒアリがもし日本に本格的に定着したら?
  • こどもがヒアリに噛まれて(刺されて)しまったら?
  • 死亡したという例を良く見るけどどれくらいの危険性があるの?
  • もし見つけたらどうしたらいい?

見慣れない生物ですので、こういった沢山の疑問が沸き上がってきます。

今回は「ヒアリがすでにいる国」に住んでいる人が専門家からのアドバイスを受けている内容をシェアしたいと思います。

ヒアリの生態や毒の強さなどに関しては、後ほど書いていきたいと思いますので、気になる方はそちらも見て下さい。

 

環境省が発表しているヒアリに関する情報↓

http://www.env.go.jp/press/104305.html

ヒアリが庭に巣を作っているのが当たり前!そんな地域の専門家に聞いた刺された時の対処法

ヒアリが持つ針は「毒性」があり、刺されると様々な症状が現れます。

その症状は以下の通り

ヒアリに刺された際の軽度な症状

刺された局部に激痛(火傷のような痛みがあるという事でヒアリと呼ぶみたいです)が刺された瞬間から24時間程度

患部が水膨れの様に腫れて強烈な痒みが伴うのが1週間程度

軽度な症状の場合の対処法

ヒアリに刺されてしまったら、まずは落ち着きましょう。

スズメバチなどに刺された時と一緒で、焦って走り回ったりしてしまうと毒が体中に回ってしまいます。

服や靴内などにまだヒアリが残っているかもしれないので、なるべく細部までチェックすること。(ヒアリは特性として何度も毒針で刺してきます)

患部への対処

直ぐに毒を洗い流すために石鹸等できれいに洗う、その後患部を氷などでしっかり冷やす

飲み薬

腫れや痛みが引くまでイブプロフェン(鎮痛・消炎効果)を適量服用する。←日本だとロキソニンなどで有名です。家庭に常備してあるお宅も多いはず。

塗り薬

刺された患部には、一般的な虫刺され薬(抗ヒスタミン)の塗り薬を塗っておきます。

症状

痛みや腫れ(人によってはかなりの腫れに)が現れて、その後一週間は痒みに襲われますが、問題は刺された直後~1時間以内にアナフィラキシーショックが起きるかどうか?↓の重度な症状にまとめてありますが、この症状が起きると生命の危険もあり得るため、周りの人がしっかりと経過を観察してあげることが大切です。

 

スズメバチなど既に国内で認知されている有毒生物に刺されてしまった(噛まれてしまった)時に共通して言えるのは「まず落ち着く」こと。

焦ってしまうと毒が回りやすくなり、重度ね症状が起きた時に危険が増しますので、周りの人が落ち着かせてあげることが大切です。

ヒアリに刺された際の重度な症状

軽度な症状である「局所的な症状」ではなく、ヒアリの毒針の持つ成分によって「アナフィラキシーショック」などのアレルギー反応が身体に起こってしまうのが重度な症状となります。

刺されてから10分~30分程度経過した段階で

  • 呼吸が苦しくなる(荒くなる)
  • 鼓動が早くなる
  • 血圧の低下(めまいや立ちくらみなど)
  • 刺されていない個所にじんましんが出る
  • 強い腹痛が出る

重度な症状の場合の対処法

このような症状が見られたらアナフィラキシーショック(アレルギー性ショック)を疑い、すぐに近くの病院へ行くか救急車を呼ぶべきでしょう。

ヒアリ定着地域ですと、万が一の時用の対処器具(エピペン注射)がありますが、まだ慣れていない地域の場合は何もないはずなので、すぐに救急車を呼ぶのが無難です。

 

※軽度な症状での対処もしっかりとおこないます。

※エピペン注射については後ほど詳しく記載します。

ヒアリに刺された際に死亡する可能性は?

ヒアリに対する報道などで「死亡例」が多く取り上げられて、さぞかし恐ろしい生物なのだと私たちは思ってしまいます。

アメリカでの死亡例は年間で100名ほどにのぼると言われていますが、日本でのスズメバチでの死亡例が年間で20~30名ほどとなりますので、アメリカの範囲で考えると異常に高いというわけでもなさそうです。

ヒアリがすでに定着している地域は世界でも南米のみならず中国やアメリカ、フィリピンなど数多くあります。

死亡率がすごく高いのであれば、いまごろは社会的問題になっているはずです。

確かに日本へ定着してしまったら、危険が増えてしまうので何とか食い止めなければなりませんが、必要以上に恐れることもないという事です。

専門家の意見によるヒアリの毒によってアナフィラキシーショックが起きる可能性

ヒアリに刺されてアナフィラキシーショックが起きる可能性は50人に1人くらいだと専門家は言います。

しかしアレルギー症状なので、人それぞれ起きる可能性は違うため用心するに越したことはありません。

また、ヒアリの厄介なところは「一回目でもアナフィラキシーショックが起きる可能性がある」という点です。

スズメバチは「一回刺された経験」があり、その時の毒で体が抗体を持っている身体に再度スズメバチの毒が入るとアレルギー症状としてアナフィラキシーショックが起きるという仕組みです。

ですが、ヒアリの毒は様々な毒成分の要素があるので、過去にヒアリに刺された経験がなくでも、違う毒性の抗体が身体にあればアナフィラキシーショックが起きてしまいます。

アナフィラキシーショックの際に利用するエピペン注射の詳細

アナフィラキシーショックなどアレルギー症状を一時的に緩和する薬の代表としてエピペン注射(アドレナリン自己注射)というものがあります。

これは重度な食物アレルギー持つ人や、スズメバチに刺されてしまった経験のある方、登山の際の万が一に持ち歩く人などに知られている薬になります。

一般的には病院で処方してもらうことになります。

ヒアリが本格的に日本に定着した場合は、エピペン注射を家においておくというのが定説となるかもしれません。

エピペン注射(アドレナリン注射)の使い方

参照:http://www.epipen.jp/howto-epipen/use.html

エピペン注射(アドレナリン注射)を使うタイミング

エピペン注射(アドレナリン注射)は購入できる?

エピペン注射は病院での処方が基本とはなりますので、お医者さんで相談のうえ入手することになります。

それでも心配であれば、毒虫などに刺された際に利用するポイズンリムーバーなどを用意しておくといいかもしれません。

患部の毒をポンプ状の器具で吸い出す物です。

これは蜂や虻などに刺されてしまった時に、対処法として毒を抜き出すことで、その後の症状を緩和する目的で利用します。

ヒアリに数か所程度刺されたのであれば、これで応用もできるでしょう。

ですが、ヒアリは数が多く、刺されるときは数十か所になることもあるため、そういった際はやはりすぐに病院へ行くべきです。

Amazonの毒吸い出しアイテムは↓

 ポイズンリムーバー AP011

スズメバチや毒蛇が生息する地方の方は1つもっておくといいですね。

【閲覧注意】ヒアリに刺された患部の画像

ちょっと痛々しいのですが、実際にヒアリに刺されてしまったという人の画像をいくつか掲載しておきます。

数か所刺された時に、どんな生物に刺されたかわからないと対処が遅れることもあるため、刺された画像の症状を覚えておくと、もしかしたら今後役に立つ時が来るかもしれません。

http://book.tndais.gov.tw/Newslett/news95.htm

特徴としてはハチのように赤く大きく晴れるのではなく、数ミリの水膨れができるというのが一般的の様です。


https://academist-cf.com/journal/?p=1175

この画像の方は軽めのアナフィラキシーショックが出てしまったそうです。

今まで何の毒虫に刺された経験がない人でも一回目からアナフィラキシーショックが出ることもあるみたいなので注意が必要です。

ヒアリが日本に定着・繁殖するのを防ぐには

毒性を持ち、一斉に襲い掛かってくるヒアリは怖い存在ですが、蟻だったら直ぐに駆除できるでしょ?と考えている方もおおいです。

実はヒアリは南米発祥の虫ですが、既にアメリカやオーストラリア、台湾、中国、フィリピンなど多くの国で定着・繁殖しています。

ヒアリの驚異の繁殖能力

ヒアリの毒性によるアナフィラキシーショックなども危険ですが、それ以上にヒアリが危険なのはその繁殖能力です。

本来、蟻の生態系は女王蟻が1匹いて数万という働き蟻という構成で成り立っています。

こうなると女王蟻がいなくなってしまえばそのコロニー(集団)は終わりです。

ですが、ヒアリは1コロニーにつき女王蟻が10匹~100匹程度存在すると言われています。

つまり繁殖能力を持つ個体が10倍~100倍と考えるとわかりやすいですね。

また、女王蟻が生み出すたまごの数にも違いがあります。

日本国内の蟻は卵を生み出す数が多い種でも百数十個程度、であるのに対してヒアリは2~300個を一時間で産む。

女王蟻の産みだす卵の数も圧倒的に違うんですね。

皆がヒアリを認識する事が大切

幸い、報道でヒアリの事を知っているといのもあり国内ではヒアリに対する認知が広がっています。

今はメディがこぞって取り上げているので、いいのですが、問題はこの後、メディアは移り変わりが早いのですぐに報道しなくなることでしょう。

その後もヒアリの侵入・定着・繁殖のリスクは常にあります。

港や空港で食い止めればいいでしょ!

と、いう方もいるかもしれませんが「皆の目」で見張ることが大切なんです。

 

ヒアリは、国内のアリと違い「蟻塚」を形成するという特性があります。

この蟻塚を見つけたら、駆除する前に役所などに連絡することで、ヒアリがいる可能性があるということ知らせて認知してもらう事です。

既に内陸にも繁殖している可能性があるため、ヒアリの特性を知って対処していくことが大切です。

蟻を駆除する薬が売り切れている?

連日のヒアリの過熱気味な報道によって、ヒアリを恐れてアリ駆除剤がバカ売れしているようです。

 

ですが待ってください。

 

そのアリ駆除剤をどこで使うつもりですか?

 

庭のアリに?

公園で?

広場にいるアリでしょうか。

ヒアリを知らないで、既存の国内のアリをむやみに殺してしまう事はヒアリにとってはただの「ラッキー」です。

ヒアリ達は、これから日本で定着・繁殖するためには、日本国内の既存の生態とも戦っていかなければなりません。

なので私たちがヒアリの報道をみて、ヒアリが怖いからとアリ駆除剤をそこら中にまき散らすのは間違った行動だと言えるでしょう。

どうか連日の過熱報道に惑わされずに、落ち着いた対処をすることがヒアリ達を定着させない最善であると考えます。

ヒアリが日本に定着・繁殖するのを防がなくてはいけない理由

既に、今まで書いてきた「毒性」という部分だけでも、危険な生物であることがわかるため、国内で繁殖させてはならないとわかっていただけると思いますが、

実は世界的に見てもヒアリの恐ろしさは、その攻撃性や毒性だけではありません。

ヒアリの驚異的な繁殖はその地域のありとあらゆる経済にダメージを与えます。

例えば農業だと、生産物を食い荒らすのはもちろん、生産者さえも襲われてしまう事もあります。

蟻塚が畑に増えれば、生産者は農作物の生産は困難になるでしょう。

畜産業では、家畜がヒアリに襲われて殺されてしまうということがあるそうです。

生産者はその対策に多大な費用が必要になり、継続していくことが困難になることも少なくありません。

他にも、町のいたるところにヒアリが生息したらインフラにさえダメージを与えます

ヒアリによる電気系統の破壊からの火災やなど様々な問題が発生しているようです。

アメリカでは、これらのヒアリによる経済的損失は60億円にものぼると言われています。

他にも、既存の生態系へのダメージも深刻で、日本古来の多数の生物が死滅させられる可能性もあります。

ヒアリに関するツイッターを集めてみました。

ヒアリはホットな話題であるので、SNSなどで盛んに情報交換などされていますが、その中でも有益な情報を出している方も多数います。

そういった方のアカウントと投稿を広めていきたいと思いますので、ここに掲載しておきます。

蟻の在来種をむやみに殺さないで!「ぽあれ」さん

ヒアリかどうかを判定してくれる「ヒアリ警察」さん

「ストップ・ザ・ヒアリ」(環境省)

こちらはツイッターではありませんが、環境省のヒアリに関するPDFのまとめです。

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf






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