災害弱者のための避難準備情報Print

避難準備情報とは？

避難準備情報とは、災害が発生すると予測された場合、避難に時間がかかる高齢者や障害者などの 、いわゆる災害弱者を早めに避難させるために、市町村が避難勧告や避難指示の前に発令するものです。

２００４年に全国で起きた風水害によって、多くの高齢者が逃げ遅れて犠牲になったことからもうけられました。

避難準備情報の内容

「情報」と付くので勘違いしやすいのですが、避難準備情報が出された段階で、避難に時間がかかる高齢者や要介護者、その家族などは「避難を始めて下さい」ということになります。

「〇〇のため土砂災害の危険があります」という情報だけではないことを知っておきましょう。

内容は、

『こちらは〇〇市防災広報です。現在、台風〇〇号による豪雨のため、〇〇地区に土砂災害の危険があるため避難準備情報が発令されました。〇〇地区の高齢者の方や介護が必要な方は〇〇避難所に避難して下さい。その他の方も避難して下さい。』

というような内容で、防災メールや防災無線、広報車を使って避難を呼びかけます。（文面は例ですので市町村によって違います）

防災無線はその特性上、戸別受信機がないと雨や風の影響で聞こえにくいという弱点があります。

そうした弱点をカバーするため、消防団による戸別口頭伝達などもおこなわれる場合もあります。

防災メールは、エリアメールや市の防災メールで行われますが、市の全域の携帯端末へ送るエリアメールと違い、市町村の防災メールは登録者にしか届きませんので注意が必要です。

市町村のWebサイトから登録が出来ますが、このメールサービスを行っていない市町村もありますので、不明な場合は担当部署に問合せするといいと思います。

避難準備情報だからといえ油断しない

まだ準備情報か、という油断は禁物です！

こうした情報を市町村が出す段階では、すでに身近に危険が迫っていると思わなければなりません。

避難準備情報は、災害弱者に早い段階での避難を呼びかけるものですが、すぐに避難勧告が出されるかも知れません。

災害時は、すべての情報に注意をして、身の安全を確保する事が重要ですね！






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