温室効果を減らす？エアロゾルとは？industry-611668_640

エアロゾルとは？

エアロゾルとは、聞いたことがないなじみの薄い言葉ですが、別読みではエアゾールともいいます。

こちらならば聞いたことがあると思います。

現在でも、殺虫剤やヘアスプレーなどに使われますが、一般的には「大気中に浮遊するちりなどの微粒子が空気中に漂う状態の事」を言います。

液化ガスや圧縮ガスと、使用目的の液体を容器に封入しスプレーとして噴射するイメージですね。

その他にも、エアロゾルとして含むものにはさまざまな物質があります。

エアロゾルと温暖化の関係

このエアロゾルですが、分類的にはとても複雑なので割愛しますが、地球温暖化に関わっているのは炭素エアロゾルと硫酸塩エアロゾルと呼ばれるものです。

エアロゾルは様々な物があり、世界的に拡散して大気中に広がり、太陽の光を散乱・吸収することから、地上に届く太陽光を減少させる「日傘効果」もあります。

世界的問題になっている、二酸化炭素による地球温暖化は、地表から出された熱を閉じ込める要因になっています。

逆にエアロゾルは、その日傘効果により太陽光を減少させるため、温暖化には効果的らしいのです。

これには細かなメカニズムがあって一概には言えませんが、それぞれの効果で、温暖化を防ごうと言う研究もされているようです。

ただ、エアロゾルには大気汚染や酸性雨などの問題もあるために、日傘効果ばかりに期待は出来ないと思います。

成層圏にエアロゾル放出！？

成層圏に、ある無害なエアロゾルを放出し、持続的に日傘効果を狙って気温を下げようと言う論文を出した学者もいるそうです。

この方法だと、比較的安価で実行に移すことが出来て、現在の二酸化炭素量もさほど減らす必要がないと言う事ですが、実行すれば永遠にやり続けなければ、止まった時には逆に気温が上がると言う事で、論文を書いた本人も消極的だとか。

あまり現実的ではない事よりも、世界が二酸化炭素の放出量を低下する努力をする事の方が、すぐにやらなければならない問題だと思いますよね。






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