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災害発生時に開局する災害FMとは?

災害発生時に開局する災害FMとは? | 防災図鑑.com 〜備蓄のススメ〜

臨時災害FMとは?

臨時災害FMとは、災害発生時に自治体が開局するFM放送で、コミュニティーFM(以降CFM)とは少し違います。

申請は市町村長で、災害時という特殊な場合であるため、総務省担当部署に電話で口頭申請すると、即免許交付と周波数の割り当てが行われる特殊性も持っています。

機材などの関係上、既存の放送局やコンサルタントの協力で開局しますが、出力もCFMと変わりがありません。

CFMがある市町村では、地元のCFMが災害FMとして出力アップで放送したり出来る仕組みです。

阪神淡路大震災の後に制度が出来、東日本大震災では多くの臨時災害FM局が東北を中心に開局しました。

臨時災害FMの役割り

臨時災害FMは、災害が発生した場合に開局されます。

短くて数週間、長いものは東日本大震災以降現在も放送を続けています。

災害FMは、地元の災害状況や安否情報、自治体からのお知らせなどが主な内容ですが、CFMのようなトーク番組や音楽番組も放送します。

被災者が安心できるような番組内容も多く、心のフォローにも大切な役目を果たしています。

普通のラジオで簡単に受信できるため、お年寄りにもとっつきやすいのも特徴かも知れません。

住民が情報収集する場合、今はさまざまな手段がありますが、老若男女誰でも簡単に情報を取れる点においては、臨時災害FMのメリットは大きいと言えるでしょう。

最小設備で開局する臨時災害FM

地域密着放送である臨時災害FMは、県域放送には出来ないピンスポット情報を流せるメリットがあります。

その設備は必要最低限のものですが、構成さえちゃんとすれば普通の放送局と同じような内容でも放送は可能です。

地域密着であるため、ボランティアパーソナリティーや住民が参加し、より身近な情報を届けられるのもCFMや災害FMの特徴でしょう。

現在、過去の災害教訓から、災害FMやCFMの重要性はだいぶ理解されてきました。

確かに、運営費の問題から長くは出来ない場合もあります。

それでも多くの災害FMがまだ放送を続けているのは、情報を必要としている住民に寄り添って居たいと言う思いがあるからではないでしょうか。






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