新しい考え方「ローリングストック法」で賢く備蓄! | 防災図鑑.com 〜備蓄のススメ〜
食料や生活用品を備蓄して、災害に打ち克ちましょう
2015年9月の東日本豪雨では、未曾有の浸水・冠水の被害をもたらしました。
ハザードマップも作成され、災害が起こる可能性が指摘されていた場所でさえも、災害の前に無力とならざるを得ませんでした。
このように、常日頃心がけていたつもりでも、想像を超える災害が発生した場合には、日常生活を送れなくなるような事態に陥ってしまいます。
ふだんから防災を心がけ、災害に負けない力を蓄えるためにも、ぜひしっかりと、防災用品等を備蓄しておきたいものです。
防災を考えよう 備蓄の考え方の移り変わり
子供のころ、毎年9月1日の防災の日には、非常持ち出し袋を家族で開けて中に入っている乾パンやチョコレートなどを分け合って食べた、というような記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
災害大国日本では以前から、防災を心がけ防災用品の備蓄をしてきました。
しかしながら、「防災」「備蓄」という言葉は、生活になじむというよりは、少し特別なことのように感じてこられた方が多いと思います。
しかし最近では、備蓄の考え方が変わってきています。
あえて特別なものを備蓄するのではなく、ふだん食べているもの、使っているものを少し多めに買って備蓄しておく、それが防災にも役立つ、というような考え方です。
防災を考えよう ローリングストック法で賢く備蓄を
ローリングストック法、という言葉はあまりなじみがないかもしれません。
長くて、少し難しい感じがしますね・・
実はこれは、防災の新しい備蓄方法です。
乾パンや缶詰など、長期保存が可能な特別な「非常食」を備蓄するのではなく、ふだんでも食べられるようなカップ麺、乾麺、レトルト食品を少し多めに買って、少しずつ食べては補充し、食べては補充していくというものです。
この方法で備蓄していくと、それほど保存期間が長くないものでも防災用に備蓄することができます。
半年から1年くらいの保存期間のもので充分なのです。
毎月1回、備蓄していた食品を食べる日を決め消費します。
食べた分だけ、また買ってきて棚に入れておけばいいのです。
最近では、おいしいレトルト食品はたくさんあります。
本格的な味わいのものも多いです。
添加物などが心配で・・という方もいらっしゃるでしょうが、自然な素材で作られたもの、アレルギー対応のものなど様々です。
レトルトや缶詰はどうも苦手、という方でも、アレンジしてふだんのお料理のアクセントに使えば、しっかり家庭の味になると思います。
煮魚の缶詰を使った炊き込みごはんや、カットトマトを使ったパスタソースなど、おいしく家庭料理に取り込むことができます。
無理なく続けられる備蓄のあり方を考えて、各ご家庭で防災意識を高めていきましょう。
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