災害とコミュニティーFMの役割りcfm

コミュニティーFMとは

コミュニティーFMとは、聴取範囲が20㎞程度の地域密着型のFM放送局で、通常は地域情報や音楽、トーク番組を自主制作またはミュージックバードなどの番組をリンクして放送しています。

運営母体はさまざまで、企業やNPOなどによって運営され、技術スタッフや一部の専属アナウンサーの他は、地元ボランティアによって番組が作られているのも特徴です。

地域密着なので、地元商店や企業と言ったスポンサーのCM費によって運営費が捻出されますが、いずれも苦しい運営状況のようです。

そのため、ボランティアパーソナリティーの存在は、無くてはならないものとなっています。

災害時のコミュニティーFMの役割り

コミュニティーFMは、阪神淡路大震災以降に爆発的に増えました。

現在のように、SNSや災害伝言ダイアルが普及していなかった事や、広域圏情報はあったものの、地元情報が取りにくかった事も要因だと思います。

コミュニティーFMは、災害が発生すればすぐに災害放送に切り替えられるように準備をしています。

東日本大震災では、東日本にあった多くの局が災害放送に切り替え、地元の状況や情報を細かく流していて、地元からは「やっぱり地元の放送局が一番」との声が多く寄せられたと聞きました。

県域放送では出来ない、ピンスポットな地元情報を流せる強みが、コミュニティーFMの特徴でもあります。

自治体も期待するコミュニティーFM

コミュニティーFMは、地域密着であるために地元自治体の理解がないと難しい面があります。

現在存在する局は、そうしたバックアップがあり、しかも情報伝達に大いに期待しているので、災害時においての協力体制も確立されています。

災害がないのが一番いい事ではあるのですが、もしもの場合には、コミュニティーFMが持っている役割はとても大きいと思います。

実際の過去災害でも、地域住民の多くは、地元のコミュニティーFMに周波数を合わせたと言うような話も聞きます。

確かにどこも運営はシビアなようですが、地元にとってはなくせない放送局がコミュニティーFMではないでしょうか。

 






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