災害対策の基本です 水の備蓄
台風による浸水・冠水、土砂災害は、災害大国日本では毎年のように発生しています。
また、ここ10年だけ見ても、2005年の福岡県西方沖地震に始まり、2011年の東日本大震災、2015年の小笠原諸島西方沖地震など、大きな地震のなかった年はありません。
被災者の方が「持ち出せばよかった」と話している防災用品のトップ10に、「水」が入ります。
また、飲料水だけでなく、生活用水が不足して困った、という被災者の声を多く聞きます。
飲料水の備蓄 どのくらいの量を備蓄すればいい?
防災への備え、基本中の基本と言われているのが水の備蓄です。
通常、大人1人一日3L程度の水の備蓄が必要と言われています。
これは、飲料水としてだけでなく、料理に使う水も含めてです。
最近では、自衛隊がいち早く被災地支援に動いてくれること、流通大手スーパーやコンビニなどが早々に救援物資を届けてくれることなどから、3日分くらい備蓄すればいいと言われています。
しかし、南海トラフ巨大地震が起きた場合、広範囲に渡って流通がストップすることになります。
中央防災会議では、その際には1週間分の備蓄が必要、と提言しています。
4人家族であれば、1週間分で2Lの水のペットボトルが42本という計算になります。
2Lペットボトル6本入りケースが7箱というと、かなりの量になります。
大切なことは、まずは「3日分は各家庭で備蓄しておくこと」でしょう。
それを超える分については、各地の被害予想、予想されている震源地からの距離などから、各自で判断することになってくると思います。
また、自治会などで連携して水を備蓄することも、必要になってくると思います。
飲料水の備蓄 水道水?ペットボトル?
飲料水の備蓄には、市販のペットボトル入りの水がおススメです。
ガラスびんやペットボトルに水道水を入れて保存することもできますが、その際には注意が必要です。
・浄水器を通していないこと
・煮沸していないこと
・容器は消毒し、よくかわかすこと
・空気が入らないようにすること
直射日光のあたらない冷暗所などに保管すれば、数か月はもつでしょう。
ただ交換の手間や水の補充の際の作業が大変手間になりますので、苦痛と感じる場合には市販の水をおススメします。
生活用水の備蓄
被災時、飲料水より生活用水がなくて困ったという被災者の声は少なくないようです。
生活用水の備蓄には、風呂に残り湯をためておくことが手軽な方法ですが、小さいお子さんのいる家庭では注意が必要です。
お風呂場のドアにチャイルドロックをしておくなどの対策をとらないと、お子さんがおぼれてしまうことがあります。
工事が必要なく、自分で取り付けられる雨水タンクも販売されています。
ぜひ、各家庭でどのような備蓄ができるか、話し合ってみるといいでしょう。
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