日傘効果を持つエーロゾルAerosol

大気中に浮遊するエーロゾル

エーロゾルとは、大気中に浮遊するちりなどの微粒子のことです。

大きさは半径0.001マイクロメートル程度から10マイクロメートル程度で、化石燃料やバイオマス燃焼などの人間の生活上放出されるものや、自然界の海塩粒子、火山噴火による土壌粒子などがあります。

さまざまな特徴の違いで、エアロゾルと呼ばれたり、エアゾールと呼ばれたりもします。

圧縮ガスなどと、使用目的の液体を密閉容器に封入し噴射するスプレー方式の事をエアゾールと言いますが、これもエーロゾルと同じです。

エーロゾルは、大気中に漂い、太陽光を散乱・吸収して気温を低下させる「日傘効果」を持っていますが、逆に地球からの赤外放射を吸収・再放射するという「温室効果」も持っていると言われています。

実際にエーロゾルがもたらした現象

1991年6月に起きたフィリピンのピナツボ火山の噴火は、20世紀最大級といわれ、吹き上げられた噴煙は成層圏まで達しました。

翌年にになって地球全体の気温が下がりましたが、これは、噴火したピナツボ山から舞い上がったエーロゾルが、日傘効果をもたらしたからだと言われています。

この噴火によるエーロゾルは二酸化硫黄や硫化水素などのガスが大気中に残り、数週間を掛けて酸化され、約3000万トンもの硫酸エアロゾルに変化したとされます。

はっきりはしないそうですが、ピナツボ山の噴火によっては、降雨の変化、降雨量の減少、オゾン層の破壊なども起こしたそうです。

実際には信じがたいですが、こうした効果を期待して成層圏にエーロゾルを噴霧し、日傘効果による地球温暖化を制御しようと言う研究もされています。

ただ、論文は出されましたが、実際に現実的かどうかはわかりません。

地球温暖化とエーロゾルの関係は密接なんだとわかりますが、このエーロゾルにはいろいろあって、かみ砕いて説明してもかなりの時間がほしいです。

これから研究が進み、エーロゾルがもたらす効果には期待したいところですが、今は二酸化炭素の減少を考えなくてはならないと思います。

 






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